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第7章 逢いたくて逢いたくて

「葉瑠ちゃんだろ？」えっ？

ヤバイ！
ヒロちゃんにはバレるわけにはいかないぞ！

「俺を誤魔化そうとしたってムダだぞ」



あっ………ですよね？

「ま～俺だってフリーだったらマジになるな、しょうがね～よ鏡也！」

へっ？ ヒロちゃんがそんなこと言うなんて思わなかった。
なんだか気が抜けた！


「しかし─いつもクールな鏡也がねぇ～、こんなになるなんて葉瑠ちゃんは小悪魔だったかぁ～」


「葉瑠は悪くね～よ。俺が嵌まっただけ！」


「へ～ぇ。葉瑠ねぇ～。もう呼び捨てにするほどの仲なんだ？」


へっ？
あ～くそっ！墓穴掘ったわぁ～！


「鏡也──これからどうすんだ？ 葉瑠ちゃん彼氏いるんだろ？」──

そんなこと俺が聞きたいわ！
どうすりゃいいんだよ？

次の予定なんて全くない。

仕事も相変わらず忙しいし……


「どうせ止めたってお前が納得しなきゃ終われないだろ…行けるとこまで行くしかね～だろ！」

へ？──ヒロちゃん。

そうだよな？ ヒロちゃんの言うとおりだ！


「ただ…葉瑠ちゃんには辛いと思うぞ」

……わかってる。

わかってるけど、このままじゃ終われないんだよ‼

遠距離なうえに葉瑠の近くには彼氏が居るんだ、
俺が行動しないと葉瑠の事だ…また俺を忘れようとするに決まってる…


何とか休みを取って葉瑠に逢いに行こう。


「ヒロちゃん─サンキュー！」