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秘密のキスは蜜の味【完結】
第31章 離さないでよ……

ん?鏡也君も何かあるの?

「いいよしてして!何したいの?」
「そんなの決まってるだろ」へ?

鏡也君は…〝わかったから、待ってな!〟って言って私の首筋にキスしてくる!

へ?……「ちょっと、あっ鏡也君…ん~ダメ」
さっきシタでしょ?……

「…シテシテって、連呼してたのは誰だよ?」

やだ!そう言う意味じゃないから……
「アン、あ~」

シー!静かに。
んっだって……

「ダメ?嫌?」……そうじゃないけど、でも…
私…絶対声出ちゃうからおじさんに聞こえちゃう。

「今更、気にしたって遅いよ」
うん…たしかにそうなんだけど…

ねっ?葉瑠、シよ!─ね?

───んもうっ。
こんな至近距離でニコニコしながら言われたらダメなんて言えないじゃない。


「……激しくしないでね?」ニヤ─!わかってる。

鏡也君が…リモコンを手に取って電源を入れた。

テレビ?
雪まつりの時みたいに私の声が聞かれないように?

♪:*:・'°☆♪♪♪

違う…CD?鏡也君の会社の?
「テレビじゃ葉瑠が気になって見ちゃうから」
若い人向けにアレンジしてあるから聴きやすいと思うよって!

ウフッ、うん!
音楽がちょっとこの部屋には合わないけど、ゆったりしてて心地いい…

あっこれ、どこかで聞いたことのあるよ……

「っうん…はぁ~」
「葉瑠、俺を見て…曲はそんな真剣に聴かなくていいよ」
クラシックは自然に耳に入るくらいがちょうどいいんだって…

まるで音楽に合わせるように鏡也君の手が優しく身体を撫でるから…変な気分になる。

優しい愛撫にすっかりその気にさせられてのめり込んでいった…

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