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第8章 もう一度好きって言って

「恥ずかしくないよ！…潮を吹いただけ」

葉瑠が感じてくれてた証拠なんだから
俺は嬉しいよ。

ｸｽｯ。
葉瑠を宥めて抱き寄せた！

「気持ち良かっただろ？─初めてだった？」


「………ﾊﾞｶ」
恥ずかしそうに俺の胸を叩く葉瑠に愛しさが込み上げる。

「…可愛すぎだから」
もうダメだ離せない。完全にノックアウトだ！


「葉瑠…俺が好き？」

おデコを合わせて聞いてみる。
「……」
「ねぇ好き？」

「……好き、けど…ダメぇ何回も聞いたら」
なんで？
何回でも聞きたい。


素直になった葉瑠を胸に抱いて暫くすると

「鏡也君？……あの…」
んっ？… なに？…
もしかして、また好きって言ってくれる？
それなら大歓迎だけど

「葉瑠…何でも我慢しないで言ってって言っただろ……なに？」


「あの……麗子さんが言ってた、鏡也君が好きなやつって、なに？…」


えっ？
─想定外の質問に言葉が詰まる。

「それは……なんだっけ、よく覚えてなくて」
「嘘、私には云えないこと？」

イヤ…そうじゃないけど！
葉瑠はそんなの知らなくていいんだよ。


葉瑠はジッと俺の返事を待っている！

「え、と、あ～もうっ、…軽蔑すんなよ」

葉瑠の手を取って自分の股間に押し付けた。


「えっ？……」
葉瑠は真っ赤になって俯いた。

意味、分かった？
葉瑠はこういうの嫌だろ？

ちょっと脅かすつもりだった。
ﾌｯ……
掴んでいた手を離そうとしたのに─

─？
葉瑠の手が、硬くなった股間を追ってくる──

「葉瑠？手、退けて」

「やだ。」─？