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秘密のキスは蜜の味【完結】
第9章 どうしたらいいの?
祐輔に話をしなきゃと思ってたけど…
こんなに弱ってる時に……言えないよ!
今までは私がずっと支えられてたんだもん祐輔に
せめて祐輔が立ち直るまで支えてあげたい……
「葉瑠…んっ」両手で頬を固定され祐輔の顔がゆっくり近付いてきた。
「あっ、祐輔?けっ警察には行ったの? 落とし物で届いてるかも知れないじゃない」
なんとか祐輔の気を逸らそうと話し掛けた。
んっ?「行ったよ。届いてなかったし…届いてても間に合わなかったから」
あぁ…そっか!
「葉瑠…」
祐輔がくちづけようと鼻先まで近付いてくる!
「ごめんね!こんな弱いところ見せて、嫌いにならないで…」
嫌いになんてならないけど……
「葉瑠…」
祐輔の息遣いを感じる距離。どうしていいか分かんなくて咄嗟に顔を背けちゃった!
「はる…イヤなの?」 あっ。
「あの、そうじゃなくて……」
「俺が頼りなくてイヤになった?」
「違う」
どうしよ何て言えばいい?
どうしたらいいか分かんなくて私はただ俯くだけ
「葉瑠は…イヤなんだね!ごめん」
祐輔の言葉があまりにも悲しげでせつなくなった。
「祐輔…違う!そうじゃなくてあのっ…」
どうしよ。
弱ってる祐輔は支えてあげたい…
でもこのままじゃ
祐輔は求めて来るでしょ?
身体を許すことは……もうできないよ!
ごめんなさい。