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秘密のキスは蜜の味【完結】
第9章 どうしたらいいの?
「ごめんね!葉瑠…俺が先に情けないとこ見せちゃったから、これじゃ葉瑠は何も言えなくなるね」
私の涙に戸惑いながら指で拭ってくれる。
違う。違うの……もう優しくしないで!
苦しくてどうしようもなくなるから……
涙が止まんなくて喋れないよ。
「葉瑠…大丈夫、俺がいるからいっぱい泣きな」
子供をあやすように優しく背中をトントンってしてくれる。
しばらくそうやって祐輔の胸の中で泣いていた!
「ちょっとは落ち着いた?」コクン。
「俺が子供ん時にね! 泣くといつも母さんやばーちゃんがこうやって背中をトントンってしてくれたんだ。なぜだかそれで安心してすぐ寝ちゃうんだよな」
「なぜだろね?葉瑠もそういう時なかった?」
グスッ。んっ~あるよ! 不思議だね。
「俺らもさぁ子供が出来たらこうやってあげよ?」
うん───えっ?
「ねぇ~葉瑠は俺の子供を欲しいって思ったことある?」
えっ!
「……どうしたの?急に…… 」祐輔…
「俺、葉瑠とずっと一緒にいたいんだ………」
…何て言っていいのか言葉が出てこない!
「葉瑠…結婚しよ」 えっ?……
「急にそんな事…」どうしたらいいの?
「急じゃないよ、俺はずっと考えてた」
「葉瑠は俺と結婚とか…考えたことない?」
突然の言葉に返事が出来ない。
「結婚なんて…まだ………」
「そっか。でも俺ら4年も一緒にいるんだよ?もう考えてもいい頃じゃない」