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秘密のキスは蜜の味【完結】
第9章 どうしたらいいの?
私の顔を覗き込み見つめてくる。
「今こんなこと言うつもり全然なかったんだけどさ──今日いろんな事があって葉瑠と一緒にいたら何かグッと込み上げてきて…我慢できなくなった」
〝俺……葉瑠と一緒だったら…頑張れそう!〟
祐輔…そんな事…言わないで。
ようやく気持ちが固まったのに─心が乱される。
「ごめんね葉瑠!驚かして…ただいつも葉瑠と一緒に居たいなって思って……さっきみたいに葉瑠が泣いてる時は傍にいてあげたい」
「葉瑠と一緒にいると何か元気が出るんだよ」
「仕事もどうなるか分かんないから急がないけど、ここで一緒に住も。」
「葉瑠も今の俺とじゃ不安になると思うから…まずは一緒に住んで気持ちが固まったら籍入れよ」
どうしたらいいの……
「はる…葉瑠…?」 えっ?なにっ?
「お腹すいた、昨日から何も食べてないんだ」
あっ…うん‼
〝なんか思ってたこと葉瑠に言ったらスッキリして元気が出てきたよ〟
食事を作ろうとボーとしながら包丁を握ったら
「あっ痛っ」
「んっ…何やってんの大丈夫?」
………指切っちゃった。
「そういえば話があるって言ってたね。さっき泣いたのそれだろ?すっかり忘れててごめん。何があったの?」
「……?……えっ、えっと、」
祐輔はじっと私の言葉を待っている。
「なんだっけ?ビックリして忘れちゃった!アハッ」
思い出したら言うから……って咄嗟に言っちゃった