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秘密のキスは蜜の味【完結】
第10章 ダメ…離さない!
「ほら!早く行くよ」待って。♪~♪~♪~♪
鏡也君に手を引かれ急いで電車に乗り込む。
プシュー
「良かった間に合ったね葉瑠…大丈夫?」
はぁはぁ~もう鏡也君のせいでしょ!
反省してないでしょ?鏡也君…
私の乱れた髪を払うとニコニコしちゃって
クスッ…「まだ怒ってんの?」
横目で睨むと…
「葉瑠が可愛い声で鳴くから止まんなかった」
もうっ。欲情し過ぎだよ。
「ごめんって!そんなにイヤだった?」
そんな聞き方…ズルい!……
「イヤじゃ…ないよ。」
なら良かった。って笑うからまた鏡也君のペースに嵌まっちゃう!
空いた座席に並んで座る。
背中に陽射しがあたりぽかぽか気持ちいい!
瞼が重くなってきちゃったよ。鏡也君!
「眠いの?」コクン。
鏡也君が私の頭を自分の肩に凭れさせてくれた!
「着いたら起こすから寝てな」
鏡也君の声が遠くに聴こえる。 ウン…ゴメンネ!
そっと鏡也君が手を握ってくれた。
その手に安心して手を軽く握り返すと意識が遠退いた
「は…る、葉瑠…」んっ?──
「もう着くよ‼ 起きて」ぱっ……あっうん!
電車とバスを乗り継いでようやく着いた。
「英美ちゃん逹まだ来てないね?」
「そうだな!んっ?真司からメールが来てる」
鏡也君は携帯を眺めてため息……
「なんだぁ!寝坊して1時間遅れるってさ」
そうなの?
「だったらまだ葉瑠とヤレたのに……なっ葉瑠?」
ちょっとなに言ってるの
「……?……やだぁ……バカ」