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秘密のキスは蜜の味【完結】
第11章 君は俺だけのモノ

祐輔に何て切り出そう!

正直にすべてを話す?─好きな人が出来たって…
他に理由なんてないし

どんな理由でも傷付ける事に変わりはないけど……

はぁ~、決心したのになかなか発信ボタンを押せない!
葉瑠……しっかりしろ。


♪♪~♪♪
「キャッ」あっ!電話…ビックリして心臓がバクバク

携帯を握ったままボーっとしてたら突然の着信。


もうプチパニック──「えっとえっと…電話」
ピッ。「もしもし」

〝葉瑠?……元気?〟


「えっ!彩ちゃん?──はぁビックリした。彩ちゃんビックリさせないでよ…」

会社を辞めて遠距離の彼の元に引っ越した同期の彩愛ちゃんからだった。

「そんなにビックリすることないでしょ~」

そうなんだけど…
祐輔に電話しようか躊躇ってて急に着信があったから───ごめんね!


「彩ちゃんどうしたの突然。」

「葉瑠……私、結婚するの」
えっそうなの?

「おめでとう。良かったね~」

「ありがと。でね!結婚式に葉瑠も出席してほしくて電話したの。」


「呼んでくれるの?」

「当たり前でしょ絶対来てよ」

うん。行く─絶対行くからね。

そっか彩ちゃんもお嫁さんか~ほんとよかったね。


「そう言えば葉瑠…鏡也さんだっけ?どうなったの?」

う~ん。おめでたい彩ちゃんにこんな話してもいいのかな?

「なによ。やっぱもう冷めちゃったの?」

「違うよ──私祐輔と別れようと思ってるの」

「……そうなの?……」
一瞬の沈黙…彩ちゃんなんて言うかな。


「そっか~葉瑠の事だから凄く悩んで決めたんでしょ?」

彩ちゃん……

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