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秘密のキスは蜜の味【完結】
第11章 君は俺だけのモノ

「鏡也君…もうここでいいよ。その角曲がったらもうお家だから」

「そっか。じゃまた明日だな!」

葉瑠を送って家のすぐ近くまで来た。

「葉瑠……今夜は一人で大人しく寝るんだぞ」

明日の事はあんまり考えんなよ!
大丈夫俺が一緒なんだから……

キスしてバイバイしたいとこだけど、実家の前でするわけにもいかね~な。

家族にでも見られたら大変だ!
しゃ~ない早いとこ今夜の宿でも探すとするか…

「葉瑠もう家入んな!」俺もう行くから──

───?葉瑠……どした?
俯いたまま動かないけど…

「あの、今日…」──?なに?


「───今日家に─泊まる?」へっ?

イヤ実家はマズイだろ。親に何て言うの!

「今日は誰もいない……から」

そうなの?いいの?
…それは嬉しいけど…ってかいいのかほんとに?


葉瑠の父親は単身赴任中で週末に帰って来るらしい、でもってお母さんは看護師で今夜は夜勤。

弟が一人いるけど大学生で都内でアパート暮らし………

「鏡也君1日早く来たから…今日は誰もいないの」

って事は…俺のけじめが早くも崩れようとしてるって事だよな?

「あっでもね!まだ祐輔と別れたわけじゃないから、家に泊めて……その…エッチするのは──ダメだと思うの。だから今日は別々に寝るけど。いい?今更なんだけど─」


そうだよな。葉瑠の気持ちはわかる!

俺だって今日はそんなつもりはなかったから──

これで俺のけじめも保たれるしな!

「じゃぁ葉瑠……お邪魔します」うん。どうぞ!

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