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秘密のキスは蜜の味【完結】
第11章 君は俺だけのモノ
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週末…彼氏に会うために葉瑠の地元までやって来た。
「…待った?」

「ううん。大丈夫!ごめんね」

葉瑠……不安そうな顔で、やっぱり元気ないな!

約束は明日だけど葉瑠が気になって仕事を早めに切り上げて電車に飛び乗った!

「はぁ腹へった!飯食お。どっかいいとこある?」

俺が元気でいなきゃな──
葉瑠がますます不安になる。

「葉瑠…なんて顔してんの。眉間に皺が出てるぞ」

可愛い顔が台無しだ。

「えっ?うそっ?」
「ああ~鬼みたいにすげ~怖かったけど──」

「え~鬼?やだ嘘ばっかり~もうっ」ハハッ。

「イヤほんとだから…鬼だった鬼!」ハハハッ──!

もうっ。クスッ。クスッ。

葉瑠やっと笑ったな。
笑ってる顔が一番可愛いんだから笑お。葉瑠……

「さぁ飯めし。俺今日なんも食ってね~んだよ」

「そうなの?じゃなに食べたい?」
「んっ~? そりゃ葉瑠が食べたいに決まってる」

えっ?バカ──

真っ赤になる葉瑠がめっちゃ可愛い。


─────///
「鏡也君まだ食べるの?……」

なんで?焼肉ならこんくらい普通でしょ!

ふたりで焼肉デートだ!


「あ~食った食った。そろそろ行こうか。」


「ねぇ葉瑠……この辺カプセルホテルはある?」

ほんとは葉瑠と一緒に過ごしたいけど、実家暮らしの葉瑠を外泊ばかりさせるわけにもいかないから…

ま~それは俺なりのけじめかな!
ここは葉瑠の地元だし……明日は彼氏に会うわけで……

今日は我慢の日だ!

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