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秘密のキスは蜜の味【完結】
第11章 君は俺だけのモノ
葉瑠が風呂から戻ってきた!
顔が火照ってほんのりピンクで色っぽい─何度もこんな場面は見てるけど、今日はけじめの日だから……
「葉瑠もう寝よ」
「うん、おやすみ」
別々の布団に潜ったはいいけど─葉瑠は眠れないのか頻繁に向きを変えてゴソゴソしてる。
「葉瑠?眠れないの?」 うん。
「明日のこと考えてんの?」 うん。
葉瑠……手、出して。 なに? ほら手!
布団から延びる手を握りしめた。
「葉瑠……心配しないで俺がついてるから」
「鏡也君?」んっ…?
「なんでもなぃ」
何か言いたそうだけどそのまま言葉を濁すから…
やっぱり不安なんだな!
クスッ。
「葉瑠……おいで……」布団の端をめくり声を掛けた。
落ち着かないんだろ?………おいで!
なにもしないよ。おいで──
「うん」枕を抱えて俺の布団に入ってくる。
「我慢してね!」はいはい。わかってますよ!
葉瑠を胸に抱きしめて髪を撫でてやるとギュッと抱きついて来た。
「きょうや…くっ…ねむ…ぃ」
「うん。俺がいる。安心して寝な」う…ん…。
良かった!葉瑠ひとりじゃ今日眠れなかったな!
暫くすると安心したのか葉瑠の寝息が聞こえてくる
はぁ~寝たの?葉瑠……
俺は……眼が冴えちゃって─頭を上げて葉瑠の顔を覗くと何とも可愛い寝顔だな。
チュッ。これくらいはいいよな!
葉瑠……パジャマのボタンが外れ襟元から胸が見えてんだけど──
寝ながら俺を誘惑すんのやめてくれ。
この借りは明日返すぞ葉瑠……
あ~鼻血出そうだ!