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秘密のキスは蜜の味【完結】
第12章 ゼロから始めよう
─────
鏡也君が腕枕してくれる。

ベッドで落ち着いて話をするなんて初めてかも!
「腕痛くならない?」

「平気だよこれくらい。俺体育会系だから日頃から鍛えてるからね」

そうなの?そう言えばお腹も割れてていい感じに引き締まってるもんね。

なにやってたの?

「何だと思う?」う~ん。野球とかサッカー?
あっそれともバスケかな。

「サッカーだよ。高校までだけどね」

じゃきっとモテたでしょ?

「んっ~まぁそれなりにね」

やっぱり?
高校生の鏡也君見たかったな…彼女はいたの?

「あぁ一応ね。」

どんな彼女だったの?なんか気になっちゃう……

「どんなって。高校のミスコンに選ばれてたな」

え~ミスコンに選ばれる位の人なの?

「あぁ…凄く男子から人気があって、ちっちゃくて可愛かったな」

「凄く好きでさぁ振られるの覚悟して告白したら、真っ赤になって頷いてさ─」

「ムッ─ふ~ん…」

「友達が振られる俺を見ようと影から見てたんだけど、まさかのオッケーにみんなビックリでさ──?─葉瑠?」

「もういい」
「葉瑠─怒ってんの?」

べつに怒ってないけど!

私から聞いたんだけど─鏡也君が懐かしそうに言うから……なんか面白くなくてモヤモヤしちゃう!


もし鏡也君と同じ高校だったら私は彼女にはなれなかったねきっと。

「何で?俺は葉瑠を見つけたら直ぐに声掛けるよ」

うそ。

モテモテでそんな綺麗な彼女が隣にいて私なんか眼に入らないでしょ!

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