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秘密のキスは蜜の味【完結】
第12章 ゼロから始めよう

「こんなこと英美ちゃんにも聞けないし」

………ハハッ、そうだな?それは俺も恥ずかしいわ


パソコンに向かって真剣になってる葉瑠を想像すると笑えるけど。

「じゃ俺も勉強しなくちゃな」

「なにを?」
「葉瑠のイカせ方」

「─もう十分だよ」──そっ? クスッ…… ハハハッ。



─────
「明日は引っ越しの準備しなくちゃね」

「そうだな!ジャレあってばっかいたから全然進んでないもんな?」

「そうだよ」
ごめんごめん。


「ねぇはる!明日帰り遅くても平気か?」
「うん。なんで?」

明日荷物片付いたら出掛けようか……

「いいよ。どこ行くの?」

「英美ちゃん達と行った遊園地行かないか?」
夜はもう寒いけどさ!


えっ?─観覧車乗るの?──そう。どうかな?

あの時…一緒に乗れなかったから葉瑠を連れてってあげたいんだよ


「………ほんとに?………行きたい!」

眼を輝かせて葉瑠が喜んでくれる…そんなの見ると俺も嬉しいよ!

「でもなんで?」

「今度二人で行こうって約束したけど、まだ行けてないだろ?」

あそこで躓(つまず)いたから、やり直したい!

引っ越しもするし心機一転っていうか、記念っていうか、ま~そんなとこだよ!

「いい?」
「もちろん」


「じゃ明日は早く起きて片付けようね」

二人でやれば早く終わるだろ!


────
布団に入って抱き合いながら眠りにつく。
「鏡也君?………」なに?

「ありがとー」ギュッ。

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