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秘密のキスは蜜の味【完結】
第13章 ふたりの休日……
俺は立ち上がるとキャミソールの肩紐を戻し脇の下に手を添えて葉瑠を子供のように抱き上げた!
「よいしょ」
葉瑠は両足を俺の腰に回してしがみついてくる。
「キャ…離さないでよ」
「俺が葉瑠を離すわけないだろ」
首に抱きつく葉瑠の尻を支えて持ち上げた!
「ベッド行く?」
うん。
そう言うと唇を尖らせキスをせがんでくる。
ふっっ。「キスしたいの?」
「うん…したぃ。キスして?」
ドキッ……!もう葉瑠には敵わないよ
─────
葉瑠を抱えたままベッドに腰を下ろした!
俺の首に軽く手を廻し頬を擦り寄せると甘い声で俺を呼ぶ。
「きょうやくん」 んっ?─どした?
「ううん。呼んだだけ……ウフッ」
「葉瑠…俺のこと呼び捨てにしてもいいんだよ」
「えっ?それはムリ」なんで?
「だって呼んだことないし」 あるだろ?
「ないよ」いやあるんだな~これが~‼
「ないです」
「エッチしてるときにね…葉瑠はたまに『きょ…うや…』って色っぽく呼ぶよ」─覚えてない?
「えっ嘘だ!」
恥ずかしそうに顔を真っ赤にしてるけど─
「ほんとだよ」ほらっ言ってみ!
んっ?「………きょ、うや?」なんで疑問形なの?
もう1回。「……きょぅゃ…」
クスクスッ…それじゃ聞こえないよ。
ほらっもう1回「……もうっ……いじわる鏡也…」
半ばやけくそぎみに怒鳴る。はははっ……ははっ。
〝いじわる〟は余計だけど…恥ずかしそうに俺の胸に凭れる葉瑠が可愛いから許してやるか?