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秘密のキスは蜜の味【完結】
第13章 ふたりの休日……
ヒロちゃんとは大学の時から付き合ってんだって。
─ってことはもう10年位にはなるよね?
人前でベタベタしたりとかはないのに、たまに顔を見合わせて微笑んだりしてて、それがすごく大人に見えるんだよね。
「な~に葉瑠ちゃん、さっきから、恥ずかしいじゃない」
あっごめんなさい!
「洋子さん大人だなぁって思って、ヒロちゃんもいつもと違って凄くカッコよく見えるし」
「いつもはどんななの?俺」
あっへんな意味じゃなくていつもカッコいいんだけど今日はいつもよりって事。
「葉瑠ちゃん…ヒロユキをそんなに褒めたら駄目よ。見てみなさい隣を……」
──って…えっ?
鏡也君がムスッとしてる!
「葉瑠?ヒロちゃんはダメ」
わかってるよ!そんなつもりじゃないから。
「ふふっ。鏡也君のこんなとこ初めて見るわ」
「そうなんだよ!葉瑠ちゃんが好きすぎてどうしようもないんだよな?鏡也」
「そうなの?鏡也君!葉瑠ちゃん可愛いもんね」
「はぁ?何言ってんだよ!」
鏡也君がからかわれて真っ赤になってる……
……ちょっと私まで恥ずかしいじゃない。
「あらっ鏡也君ってば真っ赤になって…やだ可愛い」
「うるさいよ二人とも…葉瑠ビール持ってきて」
あっはいはい!
ほらっ?飲むぞヒロちゃん……ハハハハッ。
散々二人にからかわれてその度にグラスを空けちゃって大丈夫?
私も鏡也君が照れてるとこ初めてみたけど…
うん。かわいぃ!!