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秘密のキスは蜜の味【完結】
第13章 ふたりの休日……

なんとか理由をつけて逃げるようにヒロちゃんのマンションから帰ってきた。

しかもお節料理のお土産まで貰って─


ハハハッ……ククッ…アハハハ

「鏡也君がヤってるとか……言うから…」
まさかマッサージだったなんてとんだ勘違い。

「あんな声聞いたら誰だって間違うだろ。葉瑠もそう思わなかった‼」

そうだけど!

「葉瑠の喘ぎ声聞こえなかったのかな?けっこうデカイ声出てたんだけど」

……もうっやめてよ。バカ

ハハハハッ…

なんだか凄く悪いことした気分だね──


「さぁ風呂入って飯食お。しかし洋子さん…たくさん入れたな!」

あっほんとだね!いいって遠慮したのに洋子さんが
〝いいから持ってきなさい〟って……こんなに。


それからお風呂に入って豪華なお節を有り難く頂いた。
「初詣でも行くか?」

うん。行く。やったぁ!


─────
あんまり混んでるのはイヤだから近くの神社にしたけどそれでも人が多いね。

「すごい人だな」そうだね
「よし行くぞ」うん。

「鏡也君?5円玉いくつ持ってる?」
「ちょっと待って~1枚しかないな葉瑠はある?」
私は3枚あるよ。

「1枚でいいんだろ?ご縁がありますようにだよな?」
それでもいいんだけど…『2枚だと重ね重ねご縁がありますように』とか3枚だと『十分ご縁がありますように』とか枚数によってあるんだって

「へぇ~そんなのあるんだ」


長い時間並んで漸く順番が回ってきた。


チャリン・・・チャリン

パンパン……

私達の願いが叶いますように────!

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