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秘密のキスは蜜の味【完結】
第14章 ふたりの休日②…jealousy
「…………」
「俺の事嫌いになった?」ブンブン
「信用できない?」
「そうじゃないけど…遠藤さんはいつも鏡也君と一緒だから─!」
心配してんの?
よほど気になったんだな、でも俺は葉瑠しか見てないよ。
「わかってるけど……私って…面倒くさい?」
へっ? なんで?
「だってすぐヤキモチ妬いちゃう」心が狭いの‼
「重いでしょ?」
そんなことないよ!嬉しいけど?
だってそれだけ俺が好きって事でしょ……
「それはそうだけど」
「遠藤の事は心配いらないよ。アイツはただの仕事仲間で俺はなんとも思ってないから」
遠藤だってそうだよ!
ちょっとふざけただけだろ…
わかった?葉瑠
「─うん」
じゃ許してくれる? コクン。
よかった。俺葉瑠に嫌われたらどうしていいか分かんないよ。
「はるぅ…キスしていい?」
「ダメしない」なんで?
許してくれたんじゃないの?
「許したけどしない」
葉瑠なんで…やっぱりまだ怒ってるのか?
「違うよ。だって…鏡也君が好き過ぎるから、あんまりくっ付いてばっかりいたら、帰りたくなくなっちゃう。」
これからも遠距離が続くのに…もっと離れる事に慣れなきゃ──って。
なんでそうなるんだよ?
「葉瑠?いつも離れてるから一緒の時こそ、その分を埋めなきゃ……大好きな人が近くにいるのにキスも出来ないなんて寂しくない?」
「だって!……苦しくなっちゃうんだもん」
不安なんだな葉瑠は!
俺のせいで……ごめん。
優しく優しく葉瑠を抱きしめた。