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秘密のキスは蜜の味【完結】
第4章 気になって仕方がない
「でも!葉瑠ちゃんに迷惑じゃないかな?」
なんて思ってもないことを口にしてる俺って悪党?
「大丈夫でしょ?…」
「…そう?…んじゃお願いしよっかな?」
携帯片手にガッツポーズだ!
「っていうか‼ 鏡也君さぁ……初めからそのつもりで私に電話したでしょ?……バレバレだから!」
えっ! さすが英美ちゃん…。
おっ…お願いします。
「ふふっ。ま~頑張って。でもあんまり期待しちゃダメだよ…!」
俺の思惑は全部英美ちゃんに見破られていた!
〝期待しちゃダメだよ〟 ってどゆこと?
ま~いいやそんなことは気にしない気にしない。
*****
暫くして─
英美ちゃんから連絡があった。
「葉瑠に電話しといたから詳しいことはふたりで決めてね!」
なんか電話するの緊張するな!
俺は…中学生かぁ?
よし!掛けるぞ……これは仕事なんだから!
♪~♪~♪
「もしもし葉瑠ちゃん!鏡也だけど英美ちゃんから聞いてくれた?」
「俺…そっち初めてだから全然わかんなくて迷惑じゃなかった?」
──なんて一応言ってみる!
「………うぅん!大丈夫だよ。仕事大変だね」
ガキみたいで恥ずかしいけど、久しぶりに葉瑠ちゃんとの会話に気持ちが昂り声がうわずる。
「久しぶりだね?元気だった?……」
「う、うん元気、鏡也君も元気そうで──」
当たり障りのない会話が嬉しくて仕方がない‼‼
俺……相当嵌まってきてるかもな?