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秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…

【待たせ過ぎて鏡也君が冷めなきゃいいけど】

そっか私がいつまでも連絡しなかったから鏡也君は・・・やっぱり近くにいる人の方がいいよね!

帰ったら連絡しようと想ってたけど…遅かった!

〝俺は葉瑠しか見てないよ〟
その言葉に安心してた私がいけないんだ。

お母さんの言う通りすぐにでも連絡するべきだったな…


ヒッ、ヒックッ……鏡也君……イヤだよ!
ほんとに遠藤さんのとこに行っちゃうの?

……ヒックッ…ウエッ


泣いて泣いて、泣き疲れてそのままいつの間にか眠っていた!



ドンドンドンドン んっ?─なに?
ドンドンドンドン 激しくドアを叩く音!


誰?
泣き過ぎて頭が重い……


─ドンドンドントン

重い足を引きずってドアを開けた!
カチャ……

部屋の鍵を開けた途端ドアが勢いよく開けられた

バンッ
キャッ………!!?


「はぁはぁはぁはぁ」


「……………」
「葉瑠…」



「………やだ、なんで来たの?」

走ってきたのか荒い呼吸を吐きながら息を整えてる。


ドアを閉めようとしたのに……

バンッ!片手でそれを止められた。

無言で私を部屋に押し込むと……強い力で抱き締められた!

「………鏡也、くん」

「俺から逃げんな」


「ウエッ…グウェ…ヤダ…離して」

ますます腕に力を入れて私を抱き締めてくる!

「逢いたかった」

「………ウエッ…ヒック……う…そだ…」

「嘘なんかじゃないよ」

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