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秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…

「へっ?遠藤さんに?」そう。

(もう鏡也さんいいですよ行って。さっきからイライラして怒ってばっかりでもうイヤです!あとは私が何とかしますから…早く行って下さい)

だから…大丈夫!ゆっくり出来るよ。


「ほんとに?嬉しい!」あ~ほんと!

顔が近付いてきていつもの優しいキス。

ハァ…ハァァ
唇を何度も甘噛みされて…

「んっ、ん…つぅんっ」
身体がとっても熱い!

口内ではずっと鏡也君の舌が激しく動き廻ってる。

「プハァ~ハァハァ…ハァ」

漸く唇が解放されて大きく深呼吸。
息を吸い込んでいると今度は顎の下に唇を這わせてきた!

鏡也君の唇に押されるように顎を上げると首筋を舌が何度も往復。

「アッ、ハア」

擽ったさとゾクゾク感に首を竦めると…両手で頭を固定して耳元に強く吸い付いてきた。

チュー。
「あぁダメ…そんなとこに……」

私の言葉を無視して髪を掻きあげギリギリのところに何度も吸い付いてきた。


「ダメって言ったのに──」
「大丈夫髪を上げなきゃ見えないよ」

じゃ私も後でいっぱい付けるよ?
「いいよ。付けたいだ付けていいから」

「それより……葉瑠…来てごらん」

私は鏡也君に手を引かれ出窓の前に連れていかれた──

あっ……そうだった。
昨日もここに泊まったのにすっかり忘れてた。

開けられたカーテン……
その向こうにはきらきら光る満天の星

「キレイ」

「なんで知ってるの?夜景の事」
「エレベーターの中にポスターがあったから」


そうなの?全然気が付かなかった!

「……そうだと思った」

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