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秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…

「綺麗だね?」
「うん。綺麗で……凄く可愛いよ」
えっ……可愛い? クスックスッ。

夜景を見てたのに…鏡也君は窓に映る私を見てる。

そして、クスッ…って笑うと耳元にキスをするの。─

「ふぅ~」
窓に映る自分達の姿を見て急に心臓が大きく波を打つ……!
ドキドキ──イヤらしい……

だって鏡也君は首筋を舐めながらバスローブの襟元をゆっくり拡げていくから…

あぁもうすぐ胸が全部見えちゃう。

鏡也君は私をよくわかってる。
恥ずかしくて襟元を押さえようするのに、その前に私の腕を掴んできた。

「あっ」クスッ…ダ~メ…!

……「アンッ」片側の襟元を大きくはだけさせて上から覗くように胸を見てくる。

「ヤダ」
何度も見られてるのに鏡也君の視線が刺さるようで恥ずかしくて堪らない!

触られてるわけじゃなくて……ただ見られてるだけなのに、私の中がジワジワと沁みてくる!

自分のこんな姿がイヤで俯くけど、鏡也君はそれを許してくれないの。

「全然慣れないね。じゃ葉瑠は夜景を見てたらいいよ」
そう言うけど夜景を見たら私と鏡也君の姿が窓に反射して全部見えちゃう。

クスッ…「そっかそれは困ったね」

鏡也君はただそれだけ。

何も無かったようにまた肩や首にキスしてくる…

逃げようとすると力を入れて押さえつけ眼を瞑ると首筋に吸い付かれ…なんの抵抗も出来ないの。

「んっ…そこはダメ、見えちゃう」

「いいじゃん見せれば」

ダメでしょそんなの…
社会人としておバカだと思われるよ。

「そう?」そうだよ!

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