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秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…
「ずっと、鏡也君の事考えてて、こうしたくてね?
でも…出来ないし、なんか……どうしていいか分かんなくて……」
……途中まで言って、ギュッで抱きついてくる…
「はるぅ」
葉瑠は俺の胸に顔を埋ずめたまま……
「んっ、うまく言えない」
葉瑠を抱き起こし強く抱き締めた……
「…わかったから、葉瑠の言いたい事分かったよ」
俺も、おんなじたよ!
逢いたくて堪らないのに会えないし連絡も取れなくて苦しかった。
ちょっと無理やりだったけど…葉瑠が俺を受け入れてくれたから……
「俺も嬉しい」
分かるよ!感極まったんだろ?!!
「葉瑠…もう離れない?」
「うん。離れたくない」
葉瑠の腰をグッと引き寄せて隙間がないほど抱き締め合った。
葉瑠が愛しくて愛しくて、このまま俺んとこに連れて帰りたいよ。
「はる」
「きょうやくん」
ゆっくり顔を近づけて──
くすっ。
うふっ。
葉瑠の頬に手を添えて引き寄せる!
艶のある唇をジッと見つめて指で撫でると、少しだけ口を開いて俺を誘ってくる。
はぁ~葉瑠…
葉瑠は黙って俺の様子を伺ってる。
「鏡也くぅん」
俺の名前を甘く囁きそっと眼を閉じた……
俺は葉瑠の声に吸い込まれるように、首を傾けてそっと唇を合わせた……
俺の唇の感覚だけで葉瑠を愛撫する。
「はぁ……」んっ……んつ
首を交互に傾け合って唇だけの愛撫に夢中になる。
俺と葉瑠の小さかった吐息がいつの間にか激しくなって……その声に異様に興奮する!