この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密のキスは蜜の味【完結】
第18章 まさかの展開
鏡也君の写真を撮ろうと携帯を出した。
「あっメールが来てる」
お母さんだ!
《葉瑠…お父さんの所に着きました。展示会お疲れ様でした……鏡也君によろしくね。一人だけど頑張るのよ》
「お母さんお父さんに会いに行ったんだ?」
横で携帯を覗く鏡也君
「う…うん。そうなの」
「戸締まり大丈夫か?これ以上心配させんなよ」
頭をポンポンって─
わかってます!みんな心配し過ぎだよ。
そっか帰ったらもう一人暮らしが始まるんだね!
大丈夫頑張るよ。
「じゃ鏡也君写真撮るよ」
カシャ カシャ
たくさん撮っちゃった!
これでもう寂しくないよ!
***☆☆
「ただいま………」
おかえり───なんて言う人はいないわけで─
今日から一人か~‼ えっと先ずは洗濯機を回して冷蔵庫を開けると「あっ!」──
タッパがたくさん重ねてあった。
蓋にはひとつずつおかずの名前を書いた紙切れが貼ってある!
お母さん。……何やってんの。
引っ越し準備の合間にこんなのいっぱい作って─
ダメだよ!そんなに私を甘やかしたら、何にも出来ない子になっちゃうでしょ?
でもありがとう!
「あっ。また忘れるとこだった玄関閉めなきゃ」
ガチャ!これでよし─
はぁ~これからは散らかしたってうたた寝したって怒られない!
まだこの事は英美ちゃんにしか言ってないけど…
でもみんなを驚かせたいから、落ち着くまでは黙ってよ!
うん以外に楽しいかも。
快適生活を思う存分楽しまなきゃ!