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秘密のキスは蜜の味【完結】
第19章 一人暮らしなんて…へっちゃら!?

「悪かった泣くな!何も無かったんだから良かったよ!なっ?」


課長が家まで送ってくれるって言うから……お言葉に甘えて送ってもらう事にした!

この辺だったな「はい。あの先の信号を左です」

「はぁ~」
「なんだ、どうした?」

えっ?あっいや、何でもないです。

誰もいない家に帰るのかと思ったらため息が出る!


「曲がったけど、どこの家だ…?…おい、宮下」

「あっ…そこの角です。」

「家…誰も居ないのか?真っ暗だな」
「はぃ」

──課長が心配そうに見てたけど御礼を言って車を降りた。


自分の家なのに、帰りたくない…
誰もいるわけないのに確認しながらドアを開ける。

変なことばっかり考えちゃう──
もう課長が脅かすから!

嫌なことまで思い出しちゃうよ。

【………今度、会いに行くから─?その時に…】

家中の電気をつけて回って確認する。
そうしなきゃ何か落ち着かなくて……

「ふぅ~」疲れちゃった!


♪~♯♭♪♯~†♯♪
「もしもしっ」
「葉瑠…無事に帰れたか?」

心配して鏡也君が電話をくれた……
「うん。……なんとか。鏡也君あのね…」


話しをしようとしたけど……なんだか電話の向こうは賑やかそうだね……

「あ~今、イベント終わりで取引先に捕まって…」

鏡也君に話を聞いてもらいたかったけど、お客様と一緒なら今は言えないな。

「あっごめんな!…呼ばれたから行くよ。帰ったら電話するからそんとき話し聞くからな?」

「うん。わかった」

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