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秘密のキスは蜜の味【完結】
第19章 一人暮らしなんて…へっちゃら!?

「そうかお前頑固そうだからな」

「どうせ彼氏の為に一人で帰るって…聞かなかったんだろ?」

どうして……「やっぱり」

たまたま俺が居たから良かったけど、そうじゃなきゃどうなってたんだか……

電車で寝過ごして気が付いたら、汗臭いオヤジ達に囲まれてホテルでも連れ込まれてたらどうすんだ?

んっ……課長そんな怖いこと言わないで下さいよ。

彼氏に気を使って自信もないのに一人で帰るなんて言うからこんなことになるんだぞ。

女に飢えた男はその辺にゴロゴロいるんだ!
1度狙われたら後付けられて家までバレちまう。

宮下みたいに隙があるヤツは格好の餌食だ!

【いつも、見てるよ】
ふと電話の男の言葉が頭に浮かんだ!

「………課長?もし後を付けられて家を知られたら電話番号も分かりますかね」

家がバレたら電話番号なんて簡単に分かるだろ……

そうだよね!

課長に拾われてやっと安心出来たと思ってたのに、そんなにふうに言われたら、また不安になる!

だって鏡也君にイタズラ電話の事言えなかったもん

「─いいか?何かあってからじゃ遅いんだぞ。彼氏はすぐに助けに来れないんだから。遠距離は遠慮なんかしてたら…すぐにダメになる…」

グスッ、ンッ……グッ……ウッ

「あっ、おい…宮下。なっ泣くな、ちょっと大袈裟に言い過ぎた!気を付けろって、言いたかっただけだ」

もし家に来たりしたら……

私がどんなに叫んでも、鏡也君はすぐには来れないんだよね………

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