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秘密のキスは蜜の味【完結】
第21章 これってサプライズ?
「課長……おはようございます」
「おっおう。……おはよう!もう大丈夫か?」
はい。もう大丈夫です!
ありがとうございました。
今日は課長に報告を兼ねて相談しなきゃ……
〝藤堂さんに早く相談するのよ〟
お母さんにも言われてるし、こういう事は早い方がいいよね。
でも…正直なところ言いにくい。
だって散々〝頑張ります〟って大口叩いちゃったし
「あの~課長…ご相談が……」
「なんだ、仕事の話か?」
そう……ですね!
確かに仕事の話だもんね。
「今から会議だから後で聞く。…俺も宮下に話があるから……あっ発送の確認しといてくれ」
あっはい。わかりました!
「へっ?……課長…まだ、何かあります?」
「あっイヤ」
課長ったら
何か言いたそうにじっと見てくるから─
「宮下……あの、俺が言ったこと…覚えてるか?」
いつですか?─なんでしたっけ?
「お前が倒れる前…その……倉庫で…俺、言っただろ?」
倉庫で……
あッ!えっ?もしかしたら…あの時の…夢?
『…お前の事が好きだ!』
『俺じゃ…ダメか?』
うそ……まさかねぇ…そんなわけないよ…
うん。違う違う!
「さぁ…なんでしたっけ?何か頼まれてましたか?全然覚えてなくて…アハハ」
「あっそうか…いや…たいした事じゃないから─覚えてないならいいんだ」
そうか……覚えてないか……
一人でブツブツ言いながら課長は会議に出席するためオフィスを出ていった!