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秘密のキスは蜜の味【完結】
第21章 これってサプライズ?
あれは夢だよね?
うん夢に決まってる……
もし、夢じゃなかったしても……
…私の答えは決まってるんだから!
覚えてなかった事にしよう。
気まずくなるのもヤだし…
退職したら課長とは会うこともないだろうし…このままにしておこう。
一人でそんな事を考えていると同僚達に声を掛けられる……
「葉瑠ちゃん、心配したぞ大丈夫か?」
「ビックリしましたよ!課長が葉瑠さんを抱えて慌ててたから」
えっヤダ。そんなこと言わないでよ!
「そうそう。でも課長…めっちゃかっこ良かった」
「私も~なんかキュンってしちゃった」
〝うわっ~俺も見たかった〟
みんなで勝手に盛り上がってる。
ちょっとみんなやめてよ…私が恥ずかしいよ!
おまけに変なことまで言い出すんだから……
「課長はやっぱり葉瑠ちゃんの事が好きなんじゃない?」
「それっ私も思った!ほらっ小さい子が好きな子に意地悪するみたいな…葉瑠ちゃんには課長厳しかったから」
でも葉瑠ちゃん彼氏いるからなぁ……
課長…告白する前に振られちゃって可愛そう~
キャハハハ、アハハハ─ヤダァ
「あっでも、もう告白してたりして……ねぇ葉瑠ちゃん!どうなの?」
肘で私をつついてくる。
は?……なに言ってんのみんな
「そっそんなわけないでしょ~‼」
「冗談よ!なに焦ってんの…えっ?もしかして……ほんとに─」
「違うから!」
ガチャ。
その時オフィスのドアが開いて課長が入ってきた。
「お前らいつまで喋ってんだ仕事しろ」