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秘密のキスは蜜の味【完結】
第6章 ダメなのに惹かれてく
鏡也君と別れたあと─携帯を確認すると祐輔からの着信とメールの履歴が並んでいた……
【葉瑠…?いまどこ? 連絡して】
【葉瑠…なんかあった?】
【電話出来なかったらメールして…心配】
………祐輔…!こんなにたくさん─
公園のベンチに座り携帯を握り締める!
これから私はどうしたらいいんだろ…
祐輔がいるのに、鏡也君と………
♪♪ヴーヴー♪♪ヴーヴー あっ祐輔…。
────どうしよ ♪♪♪
「……もしもし!」
「葉瑠…?はぁ~やっと繋がった……なんかあったの?心配したんだけど!」
「あっ…ご、ごめん…なさい。あのぅ……携帯の調子が悪くて修理に出してて、さっき戻ってきたから‼…」
「なんだ、連絡取れないから心配で仕事が手に付かなかったよ!」
咄嗟についた嘘──
ごめん!ごめんね!
「心配させてごめんね!何時に帰ってくるの?」
「葉瑠のお陰で昨日の仕事が1つ残っちゃったからさぁ、今日の商談が増えちゃッたよ」
どうしてくれんの葉瑠…
「えっ?そうなの?ホントにごめんね」
「ハハッ……冗談だよ‼ でも今日遅くなりそうだから明日にでも会お。お土産あるんだ!」
うん分かった。明日ね!
祐輔の言葉に正直ホッとした。
今日は…とてもじゃないけど会えないよ……