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秘密のキスは蜜の味【完結】
第6章 ダメなのに惹かれてく
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カランカラン
「いらっしゃ──んっ なんだ鏡也かぁ。」
なんだとはなんだ‼ 俺…客ですけど?
「腹へった~。ヒロちゃん飯」
ん?なんだよさっきから…
ヒロちゃんが俺の顔を見てニヤニヤしてる!
「…葉瑠ちゃん……元気だったか?」
えっなんで?
ヒロちゃんには今回の事は言ってない。
どうせ面白おかしくカラカわれるって分かってるから…なのに!なんで?
「昨日英美ちゃんと真司来たんだわ!」
あ~そこかぁ~忘れてた!
英美ちゃん明るくていい娘なんだけどお喋りなんだよ
「会ったんだろ…んっ? 鏡ちゃん?」
なにが鏡ちゃんだ………
片側の口角だけ上げて笑うな…悪代官か?
くっそぉ~‼ 落ち着け。冷静にだぞ!
「あぁ~!色々案内してもらって助かったよ。お礼に飯でもご馳走してあげようと思ったんだけどさぁ……」
「んっ?それで? 」
ヒロちゃんの視線が─恐いんだけど
「葉瑠ちゃん……熱があって具合が悪そうだったから─そのまま─別れたんだ!」
ここで動揺なんてしたらすぐバレちまう。
「ヒロちゃん俺腹へってんだから早くしてくれよ」
「ふ~ん。ほんとか?」
ぐっ……ほんとほんと。
「せっかく旨いもん食べさせてやろ~て思ってたのにほんと残念だったよ」
そうか‼ んじゃよかった……ってヒロちゃんが
えっ……良かったって!どして?