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秘密のキスは蜜の味【完結】
第22章 第2部…抱きしめたい

黙ってたら一緒に住んだって分からないし、顔見て帰りたくなくなるなら……お泊まりしてけばいいのにって思っちゃうけど!

鏡也君はきっと嫌なんだろうな…お父さんを騙すみたいで…

何も言わないけど……そんな気がする!

だから私も我が儘言わないで我慢するね。


「鏡也君疲れたでしょ」

「すげ~疲れてるよ。だから今日は葉瑠の顔見たくなった」
「クスッ…私もすっごく疲れてるから逢えて嬉しい」

お互いの顔を見ると癒やされる!
疲れなんて忘れちゃうの。

鏡也君の胸に顔をうずめると、心臓からトクトクって聞こえてきてナゼだかとっても安心する。


「早く週末になればいいな」

ひとり言のように無意識に呟けば、私を抱きしめていた鏡也君の腕に力が入った。

「葉瑠……」
あっごめんね!大丈夫これくらい。

だって今までは何か月も逢えないのが普通だったんだから。それに比べたら全然平気。

「さっ葉瑠…!飯喰お」

うん!そうだね…お腹減った。


「そうだ鏡也君これに着替えてから食べて…」

下着と部屋着を買っといたんだ。

ここに来るときは仕事帰りが多いからゆっくりしてほしい!

「おうサンキュー、着替えたら泊まりたくなるな」

「じゃ……泊まれば…」
あっ………だめだめ。

たった今我慢しなきゃって思ったとこなのに!

私が余計なこと言ったらせっかく鏡也君がいろいろ考えてくれてるのに台無しになっちゃうもんね!

私…引っ越して来てからおかしくなったみたい

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