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秘密のキスは蜜の味【完結】
第22章 第2部…抱きしめたい

でも…鏡也君はやっぱり忙しいからあんまり来れなくて……
「ずっと待ってたの?」
〝葉瑠…俺、いつも仕事終わるの遅いだろ?……だから行ける時は連絡するって言ったよね、来るかも分からないのに待ってなくていいんだよ〟
「うっ…うんごめん」
そうだよね、私が待ってるって思ったら気になって仕事にならないね!
「葉瑠、誤解するなよ!」
俺は毎日でも葉瑠の顔を見に来たいんだよ、でも帰りも遅いし…葉瑠はきっと…疲れてても俺の飯作ったりしてずっと待っちゃうだろ?
葉瑠だって忙しいんだから、帰ってきたらゆっくりしたいだろ!
だから…逢いたいけど少し我慢しよ
それに…顔見たら…俺、帰りたくなくなるから…って……
その分、週末は出来るだけ一緒に過ごそ!
鏡也君にそう言われちゃったの……
そうだね!わかった。
「でもすっごく逢いたくなったら…どうしたらいい?」
鏡也君のマンションで待っててもいいのかな?
「俺に逢いたくなったら電話して」
遅い時間に出歩いたら危ないし心配だから寂しくなったら電話しろって……そしたら、逢いに来てくれるんだって。
葉瑠は…遅い時間に一人でうろつかないこと。
いい?約束して!
「うん、分かった……」
鏡也君は私の事を心配して言ってくれてるんだよね!
ちょっと寂しい気もするけど……
それと…たぶんだけど……
鏡也君はお父さんが『同棲はまだ早い』って言ったから、それを守ろうとしてるような気がするの。

