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秘密のキスは蜜の味【完結】
第22章 第2部…抱きしめたい

こんな遅い時間に葉瑠がひとりで歩いてたらそれだけで目立つんだ…
後を付けられて家のドアを開けた途端に押し込まれたら逃げられるか?
「………//」
ちょっと言い過ぎかも知れないけど、これくらい言っとかなきゃ葉瑠はすぐ油断するからな…
「ひとりで帰れるか?」
ブンブン……繋いでた手を逆の手でも掴んでくる!
クスッ…「じゃ俺が葉瑠を送ってもいい?」
コクン「お願いします」……うんじゃ帰ろ!
葉瑠を納得させて送り届けた。……けど
脅かし過ぎた。
今度は葉瑠が怖がって俺が帰りにくくなった。
落ち着くまでここに居てやろう!
ふたりでテレビを見てると俺に凭れて眠そうにしてるから…もう大丈夫かな。
「葉瑠…俺帰るからもう寝な」
すると急に不安そうな顔になる。
あっ葉瑠が寝るまで居ようか?
「大丈夫、いいよ帰って」
ほんとに?
うん大丈夫
「葉瑠…鍵掛ければ大丈夫だからな」うん。
寂しそうな顔で玄関までついてきた。
俺が出たらすぐ鍵を描けるんだぞ、いい?
「うん分かってる!」
じゃ行くよ。うしろ髪を引かれる想いで玄関を出ると…すぐに鍵を掛ける音。ガチャン。
マンションを出て歩き出した俺だけど…
「………//あ~もうっ」ダメだ気になって!
ピンポン…コンコン…「はるぅ、俺」
ガチャ……あっやっぱり
泣いてた!
ギュッ。
「葉瑠……今日泊めてくれる?」
グスッ、い…いの?
あ~いいよ。
こんな日があってもいいだろ!ねっ葉瑠…

