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秘密のキスは蜜の味【完結】
第24章 大切なもの!
──***
鏡也君が立ち上がって寝室に行くのをぼんやりと眼で追っていた!

私はまだ動きたくなくて横になったまま。

あっ雨…止んでる。
窓に視線を移すと雲の切れ間から星が見える。

カチャッ。

フワッ……あっ…ありがとう!
身体にふわふわのタオルケット……寝室から持って来てくれたんだ。

私の隣に寝転んで乱れた髪を解いてくれる。
「身体痛くないか?」

う~ん。ちょっと痛いね!
ベッドにも行かず、こんなとこで…

「葉瑠が誘惑するからこんな時間だぞ。飯、今から作る?」

鏡也君は口角を上げてニヤリと笑う。
ブンブン「カップラーメンで、いぃょ」

せっかく買い物までしてきたけど……今から食事の支度をする元気はなかった!

じゃ風呂入ろ。
入れて来るから待ってな!って…うん。


ヴーヴ♪ーヴー…ヴーヴ♪ーヴーヴー
あっまた鏡也君の携帯だ。

カチャッ……

戻ってくると…鏡也君は携帯を確認してすぐにテーブルに置いた。

私が嫌がると思って出れないんだね!

「鏡也君?いいよ出て…大事な用事かも」

きっとMSKの美幸さん…なんでしょ?


さっきから何度も着信があるから急ぎだったかも
お得意様なのに悪いことしちゃったね。

「ごめんな。すぐ終わらせるからな……」

ピッ。
「もしもし、こんばんは美幸さん。どうしたんですか?今日俺休みなんですよ」

美幸さん!?やっぱり……MSKの…!

「今?一緒に居ますけど…」
なに─私の事?

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