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秘密のキスは蜜の味【完結】
第25章 俺の前で泣くな!
*☆。.:*:・'°☆
寂しさを紛らわそうとセンター街に出たのに……こんなところで部長に会うなんて!

しかも部長は
La☆brillerの店長…櫻井さんと一緒…

部長ったら私が一人でいるからって、いろいろ聞いてくるし櫻井さんの前でほんとやめてほしい!

またヤキモチ妬かれても困るんですよ、とにかく今は一人にさせて…

「宮下おい。ちょっと待て」

たぶん私を心配してくれたんだろうけど、今は楽しく会話する気分じゃないの。

構わず歩き続けてると諦めたようで静かになった!

はぁ……やっぱり帰ろうかな!

また誰かに会っても面倒だし。

ヒロちゃんのとこにでも行こう…あそこなら誰にも気を使わなくていいし……
ヒロちゃんなら私の雰囲気を察してくれる。

あっ!でも今日はダメだ!

一人で行ったらいろいろ聞かれちゃう。

今日は鏡也君と出掛けるはずだったんだもん……

はぁ~‼
まだ、鏡也君は話してんのかな?
ブンブン…ダメ。余計なこと考えちゃ

私の悪い癖。
落ち込むと一人でマイナスな事ばかり考えて、ろくなことはないのに。

もう帰ろう!

そう思っていた時…突然後ろから腕を掴まれた。

「おい待て!」キャッ。
なになに誰?

「あっ!?……」
ちょっと!ビックリするじゃないですか?

なにやってるのもうっ。

部長ったら……

「なんですか部長、どうしたんですか?」

私は顔を見られたくなくて視線を逸らすのに…部長は私の腕を掴んだまま顔を覗き込んで来る。

「お前…彼氏と喧嘩でもしたのか?」

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