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秘密のキスは蜜の味【完結】
第6章 ダメなのに惹かれてく

「すごく逢いたかった!今日やっと取れた休みだったから葉瑠の声が聞きたくて何度も電話したんだけど……」

「電話?」

「そう!気付かなかった?」コクン

そういえば電車に乗る前にマナーにしたままだった


鏡也君が耳元で囁いた。
「で、なんで怒ってた?」

息が耳に掛かる。
「──からかわれたと思った!──連絡もくれないのに手とか握ってくるし」

「………連絡………待ってたの?」


「……………待ってない」

「寂しかった?」耳に唇が触れる。チュッ


「……寂しく…ないよ」

「忘れようとしてたのに…」

こんなことされたら………


「ダメだよ忘れたら!」
唇が首筋に優しく這っていく。


「ずっとこうしたかった!」
唇はブラウスの衿元を拡げ肩に落ちる!

「離して、汗…かいたし…くっついたらダメ」

「葉瑠の汗なら大丈夫」チュッ。


「鏡…やっくっ……ダメなのに…」

「ダメなの?…だったら逃げて」


「………」

「俺…我慢できないよ」

「葉瑠に逢った時から我慢してたからもうムリ」


熱い吐息と唇が肩に触れて身体が震えてくる…

「葉瑠は俺に逢いたいって想わなかった?」
「そんなこと…」
肩に舌先が往復して…
うしろからブラウスのボタンが次々と外される。

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