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秘密のキスは蜜の味【完結】
第26章 愛すればこそ

「俺が来たくて来てるんだからいいの」
うん、それならいいけど!

「それにさ、これから俺、出張が増えそうだから…来れるときは来るよ」

そうなの?………

「なぁ葉瑠…もしもさあ……」

あっそうだ私も…思い出した。
鏡也君に言っとかなきゃ。

「あのね…実は私も、今度商品の仕入れで大阪に行くことになりそうなんだけど…」


「ん?……大阪?」あっうんそう。
大阪はメーカーさんがたくさんあるから…

なんて言うかな…
ちょっとドキドキしてたけど

「─そうか。じゃ途中でテーマパークなんて行って遊ぶなよ」
やだ行くわけないでしょ!仕事です。

クスッ、行けるなら行きたいけどね。

「葉瑠…仕事楽しいか?」
う~ん大変だけどま~それなりに。

なんで突然
どうかしたの?

「いや、どうかなって思ったから、聞いただけ」

今はまだ勉強中だから楽しいって思うのはまだまだ先の話でしょ?

アハハ─確かにそうだな!
「頑張れよ」うん頑張るよ。

「あっさっき鏡也君何か言おうとしてたでしょ?なんだった?」

「いや…えっとなんだっけか?」
やだ、もう忘れちゃったみたい!
思い出したら言うよって。


「大阪かぁ、そう言えば祐輔君大阪だよな」
そうだけど…
私が祐輔に会いに行くと思ってるのかな…

「祐輔には会わないよ、鏡也君心配してる?……」


いや、心配はしてないよ。
ただそう言えばって思っただけだから!

「時間があるならお母さんとこ行ってくればいいのに、名古屋だから新幹線で行けば1時間くらいだぞ」

そっか時間あるかな?

一応お母さんに言ってみよう。

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