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秘密のキスは蜜の味【完結】
第26章 愛すればこそ
──☆☆☆
いよいよ私の仕事も本格的に動き出した。

これから少しずつだけど部長から私に引き継いでいくことになるんだけど、取りあえずは暫く部長に同行して顔を覚えてもらわなきゃ。

「宮下…今度のメーカーの展示会一緒に行くか?」

あっでも…大阪ですよね?
って事は当然泊まりだよね!

「お前は日帰りで戻ればいいだろ」

いいんですかそれでも…じゃ行こうかな、いつかは行かなきゃいけないし。

よかった。泊まりで出張なんてとてもじゃないけど鏡也君に言えないよ、しかも部長が一緒なんて尚更

日帰りだったら、大丈夫だよね?仕事だし…


───//
ガチャン!

あっ帰ってきた。
「お帰り……鏡也君?……疲れ…た?」

なんか酷く疲れた顔してる。大丈夫かな?

心配で鏡也君の顔を暫く眺めていた…
「フッ、大丈夫だよ。疲れただけだから、ちょっと充電させて」って抱きしめられた。

こんなに疲れた表情は始めて見たよ!
イベントの時も凄く忙しかったけどここまでじゃなかったのに……

背中をさすりながら鏡也君が落ち着くのを待った

暫くすると「さて、充電完了。葉瑠…飯ある?」

あっあるよ待ってて。
嘘みたいに元気になってから良かったけど…

さっきとのギャップが凄くてビックリだよ!


「ねぇ鏡也君?仕事忙しそうだけど大丈夫?」

毎日帰り遅いのに私に逢いに来てくれるから疲れが取れないんじゃないかな。
泊まれるときはいいけど、いつもじゃないし

「心配すんな大丈夫だから」でも…

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