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秘密のキスは蜜の味【完結】
第26章 愛すればこそ
眼を瞑ってシカトしてると、きっと俺がスネてると思って甘えてくるに決まってる。
「鏡也くぅ~ん。ねぇねぇ寝ちゃうの?」
ほらな!可愛いな葉瑠は、単純で!
鏡也くんったら?
我慢我慢…そのうち俺のシャツに手を入れてきたり耳元で囁いてくる…
「鏡也くぅん大好き」ピクッ。滅多に言わない葉瑠がそんなこと言うから、心臓がバグついた!
ガシッ。「キャッ、ビックリした」
「今のもう1回言って」
「やっぱり起きてた」うん。
葉瑠と一緒なのに簡単に寝らんないよ!
葉瑠…さっきのもっかい…言って。
抱き締めたままお願いすると…クスッって笑って答えてくれる。
「大好き」──うん俺も。
チュッ。ウフ……
軽いキスを何度か繰り返して体勢を入れ替える。
今日はダメだよな?明日早いからもう寝なきゃ
今日はキスだけにしておこう
「激しく…しないなら、ぃぃょ」
へ?いいの…葉瑠もしたかった?
そうじゃ、ないけど……って!!
呟きながら俺から眼を逸らした─
うんわかった。じゃそう言うことにしておこう。
顔を見ては短いキスを繰り返した…
髪を撫で下唇を甘噛みする。
クスッ…「な~に」
「ん?葉瑠が可愛いからさ…つい嬉しくなった」
「やだ、どこが可愛いの?」
「ん~?俺をほしそうな顔はすげ~可愛いよ」
やだやめてよ!って……
眠いからか、キスに浸ってるからか眼がトロンってして可愛いいんだよ。
そしたら恥ずかしそうに両手で顔を隠すから、すぐにその手を取って頭上で拘束した。