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秘密のキスは蜜の味【完結】
第26章 愛すればこそ

でもこれ以上葉瑠に黙ってる訳にはいかないから明日ちゃんと話すよ。

「やっぱり仕事があるからムリなのか?」

タイミングが悪すぎた。
やりたかった仕事が出来るってすげ~喜んでんのに、俺について来いなんて言えね~じゃん。


「いいのかお前それで…」

いいもなにも他に方法がないから、そりゃ出来る事なら連れて行きたいさ、俺だって!

「葉瑠ちゃん…泣くんじゃね~か?」

あ~絶対な!
でも葉瑠は仕事を途中で投げ出せないよ。



ガタン!
ん?「あっ………鏡也」

ん?なに?
ヒロちゃんが店の奥をじっと見たまま固まってる。

「なんだよ…!?……っん、葉瑠……」

振り返ると洋子さんと…その後ろに俯いた葉瑠が立っていた。

「………!?─な、んだ葉瑠も来てたんだ」

「やっぱり本当だったんだ!転勤するって」

え?あの、葉瑠。なんでそれを……
遠藤が言ったのか?

「え!鏡也君…そうなの?」

「「………///」」
もう誤魔化すわけにはいかないな。、

「ああ!俺、転勤することになった」

葉瑠は俯いたまま涙をこらえてる。

「どこにも…行かないって言った……」

「……それは、あの時はそう言わなきゃ、葉瑠は一人で泣くだろ?」

店に重い空気が流れて他の客も俺達に注目してる!

「あっ鏡也…ほらっ葉瑠ちゃんも…こんなとこじゃなんだから、奥へ行って!…」

ヒロちゃん悪い。帰って二人で話すよ。

あ~そうか、そうだな…それがいい!
「帰ろ」
「………//」

「葉瑠…」動こうとしない葉瑠の手を掴んで強引に外へ連れ出した。

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