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秘密のキスは蜜の味【完結】
第27章 愛すればこそ②……
──//─チャプン……
「葉瑠……熱くないか?」
のぼせたら困るから辛くなったらすぐ言うんだぞ!

コクン。

軽く汗を流して葉瑠を抱えて湯船に浸かった。

相変わらず口数の少ない葉瑠にいろいろと話し掛けて気を引こうとするんだけど……

「葉瑠…ほらっ今日出掛けようって言っただろ?」
どこいきたい?

ブンブン…無言で首を振るだけ。

肩を掴んで俺に凭れるように引き寄せた。
「葉瑠、ねっ行こ」
ブンブン「いい…行きたくない」

そりゃ、そんな気分じゃないんだろうけど。

「葉瑠……いつまでそうやって拗ねてるの!?俺が札幌に行くまでそうやってるつもり?」

「ん……」グスッ

わ、かってる、けど─って!

決まったものはしょうがないだろ。葉瑠がいつまでも元気ないと俺、心配で行けなくなる。

頼むから笑って!
「んっ、がん、ばる、」

よし。じゃ、もう少ししたら出よ。

風呂から出たら、葉瑠は俺の飯作って支度しといて。俺はヒロちゃんに車借りに行って来るから…

そしたら出掛けよ!

「今日は…行きたくない、ここにいる」

ダメなんだよ!今日行かなきゃ「なっ行こ」

「ムッ……なんで、行きたくない」
ブンブン─また首振って!

言うこと聞かないな。
俺の言うこと聞かせるにはこれが一番だ。

葉瑠の髪を払ってそこにキスをすると首を捻って離れようとする。

「あっやっ…だ」

逃げようとする葉瑠を押さえて振り向かせた!

「行く?」
「そんな、気分じゃ……んっ、ん、んっ」

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