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秘密のキスは蜜の味【完結】
第27章 愛すればこそ②……
──//
朝方、寝返りを打つと腕の圧迫がなくなってる事に気付いて眼が覚めた。

「はるぅ?……」ガバッ。葉瑠…

寝室を出るとシャワーの音がしてる。ジャージャー
なんだシャワーだったか……

夕べの葉瑠の様子を思い出して焦ったけど大丈夫そうだな!

葉瑠が出たら旨い珈琲でも飲ましてやろう…─

珈琲をセットしてソファに腰を下ろした!

ジャージャージャージャー

だけど…ちょっと遅いんじゃないか?

シャワーの音だけはずっとしてるけど、んっ?
ただ流れてるだけだよな。


葉瑠?まさか!バンッ──!?
「葉瑠…」どした?

「…ん……な、に?きょう、やくっ…」
なにじゃね~よ。

葉瑠は湯船に浸かったまま浴槽の縁に凭れて目を瞑っていた。
眠てたのか?

すぐにシャワーを止めて葉瑠を抱き上げた。

「なにやってんだよ。こんなとこで寝たら危ないだろ?」

ん~、ごめんね。頭重いからサッパリしようと思ったんだけど……動けなくて!

鏡也君…濡れてるよ。って弱々しい喋り方。

いいよ濡れたって。

葉瑠…?たくさん泣いたから眼が腫れてるぞ!
「クスッ……ん?ブスになった?」

「いや、葉瑠はどんなんでも可愛いよ」
ウフッ、そぅ?

軽く微笑むけどやっぱり元気がなくて…
無理して笑ってるのが分かるから、苦しくなる。

けど俺まで落ち込んでたら葉瑠が迷うから…あと3週間精一杯笑わせてあげなきゃな!


…裸の葉瑠を抱きしめ頬ずりすると、首を竦めてクスッ…って笑う!

「俺も入るから待ってて。葉瑠はもう出る?」

ううん、ここにいる!

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