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秘密のキスは蜜の味【完結】
第29章 私たちの場所
あれから何も言わないから忘れてると想ってたのに
「ねぇ葉瑠…どうだった?」
どう?…って言われても…
「葉瑠のために可愛いの選んだんだけど、どれが良かった?」
感想を聞かれたって使ってないし…
それは私だってちょっとは興味はあるけど結局段ボールに押し込んだままだから…
使ってない?……うん使ってないごめんね。
なんで?ピンクで可愛いかっただろ?
ん……それは─可愛かったけど……一人であんなの使ってたら虚しいでしょ?
そしたら今度はどこにあるの?って!
「えっ!えっとどこだっけ……どこにしまったかな~アハハ…忘れちゃった」
それを聞いてどうするつもり?
使うつもりじゃないでしょうね!あぶない危ない
ここは忘れたふりして乗りきらなきゃ─
忘れちゃったの?うんそうそう!
「ふ~ん。今日さ……ダンボールの荷物を片付けてたらさぁこれが入ってて…」
…え?……あっ!!いつの間に……
ちょっとだけ試してみてもい?ニコッ。
───///
ヴィィィィン─
「いゃんやだやだ、鏡也君…怖ぃ」
〝大丈夫だから、力抜いて〟
やだこんなの。
「ほらっ、そんなに強くしないからこのくらいなら大丈夫でしょ?」
私の肩にそれを押し充てて試してくる
う、うん。そこは肩だし気持ちいい。
このくらいなら大丈夫。
「マッサージしてるみたいだろ?じゃここは?」
平気?………うん!大丈夫。
鏡也君ったらほんと上手。
肩にあったピンクのローターに慣れた頃、少しずつ場所を変えて強さを上げてくから……怖さも無くなっちゃうの。