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秘密のキスは蜜の味【完結】
第30章 遠い800㎞の距離
ほんの数時間前まですげ~楽しかったのに……
なんでこんなにモヤモヤしたまま札幌に戻らなきゃいけね~んだよ!
そんなことあるわけね~だろ人違いに決まってる
まったく、ろくなこと言わね~な遠藤のヤツ。
───///
葉瑠を会社まで送って、久しぶりにみんなの顔を見に本社までやって来た!
「ちぃ~すっ」
「「あっ、鏡也……鏡也さんっ」」
みんなに声を掛けられて…
3ヶ月しか経ってないけどやっぱり居心地がいいなここは。
「これみんなで食べて」やった~!
ごめん札幌の土産じゃないんだけど…何も持って来てないから、上手いと評判のスイーツを買って来たんだけど。
「なんかすみません~。別に催促したわけじゃないんですけど」いやあれは催促だろ?遠藤
そう言えば、昨日俺に言いたい事があったんじゃね~の?
あ~ちょっとこっちに──
わざわざ会議室に連れてかれて、何かと思ったら…
「ちょっと言いにくいんですけど……私見ちゃったんですよ」
なんだよ何を見たの?
「葉瑠さんですよ」
葉瑠がなに?別に不思議じゃね~だろ。
「葉瑠さんが…その…男の人と、手を繋いでて…」
「お前な、人違いだわそれ」
んなわけね~だろ!何てこと言うんだかバカバカしい…ありえね~よ。
さらには……
鏡也さんがそう思いたいのは分かりますけど人違いじゃないですから…
「あれは絶対葉瑠さんと………ヒロユキさんです」
はあ~?……ヒロユキってヒロちゃん?
「…アハハ、なに言ってんだよ。んなっわけね~だろ」
「笑い事じゃないですよ事実ですから─」