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第2章 葉桐ウキョウ

その投与剤は、ある一人の医師よって生み出され、その医師が実験台として経過を見ていた。


医師の名は、林アキトモ　57歳。


林医師の体調は、半年を過ぎても変わりはなくしかも、その薬を投与されるまで無精子だったのにも関わらず奥さんとの性交渉により子を授かった。


林医師の研究が実を結んだ忘れられない日となるはずだった…


だが、林医師は薬を投与されたのをきっかけに研究から離れており、再度研究の内容と論文を研究所に取りに行った後、行方不明になった。


この研究に参加していたのは医師4人、医学情報機関から2人、厚生省から3人、合わせて9名が行方不明となる事件に発展した。


しかし、実際、行方不明になっているにも関わらずマスコミに取り上げられていないのもまた事実。


その事件から僅か二日後に情報サイトで異変が起きた…


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