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手と手と~そして君に~
第2章 森の中の君
「これが、君の名前なの?」

尋ねてみても、やっぱり返事はない

女の子はくるりと背を向けると

スキップしながらさっていった

背中に羽のはえた妖精…

まっというまに

森の中に吸い込まれるように
あっという間の出来事だった

残された僕の掌には

君からの1輪の白い花だけだった
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