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手と手と~そして君に~
第2章 森の中の君
女の子は

それまで後ろに回していた手を

僕の目の前に差し出した

大切そうになにか手の中に収まっている

僕の胸の前にある

小さな掌から受けっとったのは

それは1輪の白い花だった

私の名前…

と言っているように

黙ったままの女の子の声が聞こえた気がした
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