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手と手と~そして君に~
第5章 刹那さに再会
「私、デイジーじゃない。」
吐き捨てるように呟いた
抱えた花束が揺れる…風もない
確かに彼女はデイジー
彼女の背中を追っていく
墓地のおくにある…外国人墓地
大きな楠のしたで彼女は膝まずく
「デイジーのこと知ってる日本人を見つけたわ」
ハンカチを取り出すと
墓石の落葉を払いのける
顔を拭き取るように丁寧に優しく
「森で出会った日本人ってあなた?」
「えっ…」
「デイジーの花を渡した相手なの?」
やっと僕を見た
「10年前です。家の裏の森で会いました」
僕の言葉を聞くと
振り返り墓石に花束を優しく置いた
吐き捨てるように呟いた
抱えた花束が揺れる…風もない
確かに彼女はデイジー
彼女の背中を追っていく
墓地のおくにある…外国人墓地
大きな楠のしたで彼女は膝まずく
「デイジーのこと知ってる日本人を見つけたわ」
ハンカチを取り出すと
墓石の落葉を払いのける
顔を拭き取るように丁寧に優しく
「森で出会った日本人ってあなた?」
「えっ…」
「デイジーの花を渡した相手なの?」
やっと僕を見た
「10年前です。家の裏の森で会いました」
僕の言葉を聞くと
振り返り墓石に花束を優しく置いた