この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋はどこからやってくる?
第3章 柏木の事情


『ゲイに好かれてた、なんて知れたら困るんだよ』


相手の顔が醜く歪む。

──そんな顔をさせるつもりじゃなかったんだ。俺はただ…


ハッと目が覚めたが、久しぶりに見たリアルな夢に、柏木はしばらく体を起こせずいた。
心臓がドクドクと脈打ち、額には汗が浮かんでいる。

手探りでタバコをくわえたが、震える指先では火をつける事ができず、ライターごと壁に投げつけた。

「くそっ!」

髪をかきむしり、立てた膝に頭を打ち付けた。



柏木が同性しか好きになれないことを悟ったのは、中学生の時だった。

部活の先輩に恋をした。
成績の良かった先輩を追って進学校を目指し、必死で勉強をした。
晴れて高校に入学し、また同じ部活で一緒にいられることが嬉しかった。
レギュラーの先輩と同じピッチに立てるよう、誰よりも練習をした。
先輩に彼女が出来ても、笑顔で二人を見守った。

それはそれは頑張って。
頑張って頑張って。
いい後輩として、彼のそばに居続けられるよう。

/67ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ