この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋はどこからやってくる?
第3章 柏木の事情
「……柏木、おい柏木」
喫煙コーナーでぼんやりとタバコを燻らせているところへ同期の安田が現れた。
「珍しいな、こんな時間に社内で一服か」
「おう、今日はサンチェーンの年始展開もぎ取ってきたから。これから日報上げて閉店だ」
「お、それなら久々に飲みに行こうぜ」
「飲みかー…」
紺野の顔が浮かんだ。
この間、「そろそろ鍋ですよねぇ」なんて話をした。
ひょっとしたら週末前の今夜は、晩メシメールが来るかもしれない。
しかし…今は紺野と少し距離を置いた方がいいのだろう。まだブレーキが利くうちに。