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恋はどこからやってくる?
第4章 紺野の発熱
もともと恋愛に積極的ではなかった。
頭数合わせのため連れていかれた合コンで、なんとなく連絡先を交換しあい、なんとなく約束をしてなんとなく付き合うことになっただけで、最初から情熱など紺野の中には存在していなかった。
──なんかいつもそういうパターンだよな、俺
さほど重要とは思えない記念日を覚えること、興味がないどこそこの新しいカフェの話題、新しい服や髪型に気付いて誉めること。
そういったことは『付き合うということの義務』だとどこかで思っていた気がする。
ならば『付き合うことの対価』として、体の関係を得る事でバランスを取るのが普通の男の考え方なんだろうが、紺野はセックスという対価にさほど魅力を感じていなかった。
頭数合わせのため連れていかれた合コンで、なんとなく連絡先を交換しあい、なんとなく約束をしてなんとなく付き合うことになっただけで、最初から情熱など紺野の中には存在していなかった。
──なんかいつもそういうパターンだよな、俺
さほど重要とは思えない記念日を覚えること、興味がないどこそこの新しいカフェの話題、新しい服や髪型に気付いて誉めること。
そういったことは『付き合うということの義務』だとどこかで思っていた気がする。
ならば『付き合うことの対価』として、体の関係を得る事でバランスを取るのが普通の男の考え方なんだろうが、紺野はセックスという対価にさほど魅力を感じていなかった。